記事一覧

25本の時計は12月23日に発売されるが、ほとんどが予約済だろう。

ウブロのコアな顧客層は、ほかのブランドの愛好家ほど頻繁にHODINKEEを読んだり、時計メディアの世界と交流するわけではないが、熱狂的なファンはこのブランドに対して非常に大きな情熱を持っている。私はウブロの大物コレクターと数日間を過ごしたことがあるが、そのたびに、インスタの時計界隈が考えることとコアな顧客がブランドをどう見ているかの二面性に魅了された。ウブロのコレクターは、他人が自分の時計についてどう思うかなんて気にせず、ただひたすら時計を楽しんでいるところが、尊敬に値する。オーレル・バックス(Aurel Bacs)氏は最近、パテックフィリップのRef. 5711/1A-018 ティファニーダイヤルの650万ドル(約7億3800万円)のハンマープライスを決めたあと、「これぞ時計収集だ!」と絶賛した。そして、それこそが時計収集の醍醐味だという人もいる。しかし、ウブロの愛好家たちは、コレクションすることの意味をつかんでいると思う。時計収集とは、ほかの人がどう言うとか、あるいはいくらで買うとかをあまり気にせず、自分が純粋に評価する時計を楽しむことでもあるのだ。

クラシック フュージョン アエロ・フュージョン アスペン スノーマス限定モデルを今見つけるのは難しいかもしれないが、所有することがすべてではない。この時計は、アスペン スノーマスの誕生から75周年を記念して作られたもので、その存在を知ることがこの時計の興味深い出発点となっている。第二次世界大戦中、1939年の冬(ソビエト・フィンランド)戦争において、フィンランドのスキーに特化した部隊が、より大規模で優れた装備のソ連軍を破ったことで、厳しい山岳地帯で戦う米軍兵士の装備の必要性が明らかになった。この戦争の敗北をきっかけに、アメリカはスキーを装備した高山専門の戦闘部隊である第10山岳師団を増強することになったのだ。第10師団は、コロラド州のキャンプハレで訓練を受け、ロッキー山脈で育った多くの地元出身者が、高度なアルパイン作戦に最適な人材となったのである。この部隊は、イタリアのアペニン山脈にあるドイツ軍の「ゴシックライン」に侵入。これにより連合軍は、それまでドイツ軍が保持していた領土を突破し、進攻することができたのだ。

【関連記事】:https://fashion688.seesaa.net/